EL34ドライブEL34シングル ver.2 アンプの製作

2015年に製作した、EL34ドライブEL34シングルアンプがとても調子良いので、一部を作り変えて、ver.2 に進化させたいと思う。




こちらが外見。2015年6月20日に開催された手作りアンプの会 2015年夏お寺大会に出品した際の写真。




EL34ドライブEL34シングルアンプの回路図を再掲する。

特徴としては特注でエイトリックトランスフォーマーさんに作ってもらった 1:4 (6.25kオーム : 100kオーム) 75mmAdc(1次側)を使って、出力段、ドライブ段とも同じ真空管、EL34(6CA7)をトランス結合した回路になっている。このアンプでは電源部は少し手を抜いて、ROHM の SiC SBD、SCS210KG を使った単純なダイオード式の両波整流だった。SiCダイオードを使った整流回路は電圧降下も少なく、370Vタップを使ってチョークを通した後でも 350Vdc を得ることができた。

今回製作する ver.2 は、信号回路はほぼそのままに、電源回路を整流管を使った両波整流に作り変える。

実を言うと前作では小さなシャシーに無理やり詰め込んだため、パーツ間のクリアランスが取れず、組み替えるのが大変だった。今回は反省を活かし、前作の約2倍のスペースにゆったり組むことにする。

アルミの弁当箱スタイルのケース、奥澤O-2 を使用する。幅400mm、奥行き300m、高さ70mm で板厚1.5mm とアンプの筐体にとても使いやすいサイズのケースで重宝する。

板厚1.5mm のアルミケースでは、重量物を載せたときに重みでたわんでしまうが、今回製作するアンプの場合は重量物と言えるのは電源トランス、エイトリックトランスフォーマー N-150 だけなので、このトランスを隅に配置することで対応する。重量はそれほど重くないが、チョークトランスと段間トランスも隅に配置し、出力トランスは隅には配置できないが、なるべく縁に近いところへ配置した。

(続く)